
社員へのアンケート調査において注目すべき点は項目ごとの平均値から見る成熟度の高さ低さだけでなく、回答者ごとのバラツキ度にあります。それを標準偏差で設問ごとに分析していきます。偏差値が大きいほど当然バラツキの幅が大きいということになります。
まず、成熟度については項目ごとにDからAAAまで六段階のレベルに応じて回答を求めますので、高いレベルであればあるほどその項目に対する社員の自己評価は高いということになり、経営層の活動がより浸透しているとみることができます。逆に低ければそこに改善テーマが隠れているとみていいでしょう。
一方、回答のバラツキは、社員によって問題意識が分かれているということになります。それはそれで当然問題があることになり、回答者の所属やチームを分析することで組織単位あるいは管理職個々の対応に改善課題があるということが把握されます。
では、バラツキが低ければ良いかと言えばそうとも言えません。バラツキが少なくかつ成熟度レベルが低いということになれば、その企業全体に問題が発生する危険性があるということで、早急な改善・改革が必要ということになります。
このように社員のアンケートを分析することで適正なマネジメントを行うための課題や目標、さらには事業計画や戦略まで経営者の方々は把握することができます。上記の表は設問ごとのバラツキ度をある企業の事例で紹介しているものです。設問ごとにあるいは回答者ごとに改善課題が明らかにみて取れます。社員教育の方向性を示し、そして社員の成長を促すことにつながります。それこそがDQMの大きな魅力なのです。