事故削減で実益が年間3,000万円に
業種        トラック運送業 
営業車両台数  115台
従業員数     136名
担当責任者   取締役常務

 ここ数年、年間事故件数は60件から70数件も発生していて、事故関連コストの会社負担は、保険料と合わせ、多い年で7千万円にまでなりました。
 荷主などの信用問題で、次の仕事が来なくなるケースまで入れると、本当に事故は高くつきます。事故は、各方面からのプレッシャーのみでなく、“企業業績を内部から苦しめる元凶”にもなっていました。
 トラックの交通事故の社会的な注目度が大きくなった昨今、各方面からのプレッシャーに対する対応と、事故関連コストの削減を目的として、ドライバーズ・クオリティー・マネジメントを導入しました。
 自社では、社員全員が同時に集まる事は仕事上不可能なため、いくつかのグループに分けて、役員、幹部社員に新しいマネジメント手法導入の理由を理解させた上で、一年間のスケジュールを組んでグループごとに実行しました。
 先ず、役員幹部社員を対象に、現在の自社の安全・適正運転に対する意識や理解度がどの程度なのかを診断したところ、
《6段階中下から二番目のCクラス》という結果が出ました。この結果には、愕然とすると同時に、納得する部分も少なからずあった、というのが正直なところです。
 この手厳しい現状評価、現状認識がきっかけとなり、安全・適正運転を積極的に全社を上げて実行するようになったのです。
 その成果は想像以上でした。事故件数でみると、従来年間60〜70件ペースだったのが、導入3年目で年間わずか18件に激減しました。まだ、信じられなくてね。もう少し様子を見なければ…と思っています。
 現在の安全に対する意識を持続し、更に磨きをかける意味でも、今回(平成16年度)、社団法人 全日本トラック協会の『安全性優良事業所』の申請をする事にしました。事故常連企業から優良企業に向かって挑戦中です。



   大きな事故が減って
     社員の意識も変わりました


業種        卸売り業 
営業車両台数  74台
従業員数     96名
担当責任者   取締役社長

 うちの会社は、営業中心で、平均年齢30歳そこそこと若い。事故の件数は少ないのですが、毎年必ずと言って良いほど大きい事故をやらかしてしまうのが悩みでした。日ごろから朝礼や全体会議で注意を促し、安全運転講習会も外部講師を招いてやっているけど、効果はありませんでした。そこで、目先を変えようと着目したのがドライバーズ・クオリティーマネジメントです。
 その指導は新鮮でした。本人ですら気付いていない運転癖の徹底分析や、性格分析などを行って、いわば、一人一人が持つ“事故の芽”を発見し取り除いてしまおうという考え方です。それが様々な気付きに富んでいるものですから、社員の意識も変わり、運転の仕方も安全運転に定着しつつあります。
事故の減少で、自動車保険料は、6割引になっています。年間600万円のコスト削減は大きな成果ですが、それ以上に“役員社員が一丸となって事故を起こさない会社を作り上げたこと”が何よりも貴重で、これからの発展のベースになると感じています。



   企業の“質”を問われる時代に
        対応するため!


業種        トラック運送業 
営業車両台数  22台
従業員数     26名
担当責任者   取締役社長

 荷主5社のうち、2社が大手製造業です。製造業に数社が出入りしている中で弊社は、規模の一番小さい会社です。荷主の信頼を損なわないように、事故対策は徹底してやってきて、それなりの成果を挙げてきましたが、最近の荷主の要望は、更に一段高い所に有ると感じています。
 それを一言で言うなら「会社の質」とでも言うのでしょうか。たとえばドライバーとは、荷主にとっては単なる荷物の運び屋でなく、顧客の最終接点にいる重要な人材なわけです。ですから、自社の看板を背負った社員と同じように、顧客に接してもらいたい、という思いがあって当然です。そういう荷主の要望に応えられる質の高い運送業者でなければ、今後生き残れなは難しいと思います。
 現在では、ドライバーの行動指針が出来上がりつつあり、会社全体の質が大きく変貌をとげていくのを実感しています。




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